2009年9月7日月曜日

Conway Stewart ♯12 修理奮闘記 その2


この黒いテープはなんでしょうか?


次回の続きです!各部の洗浄が終了して次の日!「さあ、組み立てだ〜〜」と気合いを入れ、バラバラの部品を集めます!そこで何か違和感を感じたShenさん……「なんでしょう?まあそんな気がするだけでしょう〜〜」などと軽く考えて首軸にサックを付けて水漏れがないか確認してペン先とペン芯を付けて後は胴軸と首軸を嵌めて……あ、コレか!違和感の正体は!




首軸と胴軸の間隔が空いていてブカブカです!コレでは普通に指すだけではすぐに落ちてしまいます!どうしよう……




次の日……この間隔を埋めるべく色んな事を考えながら仕事をしていると、配管工事とか電気工事をされるお客さんから耳寄りな情報が!「それならコレ使ってみ!」と渡されたのが上の写真の黒いテープです!コレは自己癒着テープと言うらしいのですが、素材はゴムで出来ていてテープ自体にかなりの伸縮性があり、ビヨ〜〜ンと伸ばして薄くして巻くとそのうちゴム同士が引っ付いてしまうと言うモノらしいのです!さっそく試しに巻いてみました!


かなり良い感じです!コレでさっそく首軸と胴軸を嵌めて………ああ!もうちょっとが嵌らん!ゴム自体の厚みがあるのか?それとも、ゴムとセルロイドの滑りが悪いのか?どうにも最後まで嵌りません……ああ、良い感じだったのに……残念!




そんでまた次の日……お客さんに相談です!「それならコレでどう?」と渡されたのが今度は白いテープです!シールテープです水道管の接続に使うモノでコレを巻いておくと水が漏れなくなるんです!


今度はどうか?巻いてみて首軸と胴軸を嵌めてみると……よっしゃ〜!ピッタリきた〜〜これでちゃんと使うことが出来そうです!




しかし今回は異業種の方の話を聞いてみて自分が考えているよりも色んな道具があることが分かり非常に有意義な修繕になりました!




おわり!

8 件のコメント:

  1.  自己癒着テープですかぁ・・・勉強になります。学校はお金がないので、ちょっとした配管工事なんかをすることも多く、シールテープはいつも工具箱に入ってます・・・って職業何やの?

    返信削除
  2. 二右衛門半2009年9月7日 7:27

    ふと疑問に思ったのですが、首軸はエボナイト製では??
    エボナイトだと、ゴムと相性が悪く、溶けてしまいますよね。
    自己癒着テープだと、なんだか軸を溶かしてしまいそうな気がするんですが、もうちょと詳しい説明が欲しいところです。
    シールテープってビニールテープとはちがうのでしょうか?
    そのあたりは詳しくないのでよくわかりません。
    う~ん、いずれにせよ、奥が深いです!
    おもしろく読ませていただきました。

    返信削除
  3. つきみそう さん

    え!つきみそうさんの職業って……さすらいの万年筆収集家兼日曜大工屋さんではなかったんですか(笑)!自己癒着テープは初めて知りましたがこういった道具が使えると様々な製品の修理に幅が生まれそうです!

    返信削除
  4. 二右衛門半 さん

    シールテープの材質は今調べたら「テフロン」だそうです!そうか〜〜修理するテープの素材なんかも気にしないとアカンな〜ご指摘ありがとうございました!


    以下は「テフロン」の説明です!


    1938年に米国デュポン社の研究員であったロイ・プランケットによって発見され、1946年に製品化された。デュポン社ではテフロン® (Teflon®) という商品名がつけられている。現在ではテフロンの名称は、ポリテトラフルオロエチレンだけではなく、デュポン社のフッ素樹脂一般の呼称となっており、同社の販売するテトラフルオロエチレンとその他のモノマーの共重合体などもテフロンの名で呼ばれる。しかし、一般にテフロンと呼ぶ場合には、ポリテトラフルオロエチレンのことを指すことが多い。

    ポリテトラフルオロエチレンはフッ素樹脂で化学的に安定で耐熱性、耐薬品性に優れる。強い溶解性をもつフッ化水素酸にも溶けないことから、こうした薬品の運搬にはテフロン製容器が使用されている。

    また、テフロンは現在までに発見されている物質の中で最も摩擦係数の小さい物質であることも特長の一つである。

    最初にポリテトラフルオロエチレンが注目されたのはマンハッタン計画の中である。核燃料製造の過程で使用される六フッ化ウランには強い腐食作用があり取り扱いに大変な危険を伴っていたが、設備のパッキンやライニング材料にポリテトラフルオロエチレンを使用することで安全に取り扱う事が可能となり、原子爆弾の開発に大きな役割を果たすこととなった。

    返信削除
  5. なるほど、軸にテフロンですか。
    そのような機会が無かったので、ちょっと目から鱗です。

    自己融着テープは、室外の電気工事なんかでよく使われますね。
    私の場合は、パラボラアンテナを設置する際に、コネクタ部分の処理に使いました。

    シールテープは、配管等の接続部分がテーパーねじの場合、必要になりますね。
    中にパッキンが入っている場合は、使うと逆に漏れの原因になります。

    取り留めの無い話で、失礼しました。

    返信削除
  6. su_91 さん

    最近はホームセンターとか行く時には「なんかつかえんかな〜〜」と物色しながら歩いているのですが、やはりその道のプロからのあどばいすの方が為になる様な気がします!


    コレからは色々話を聞きながら、修行を続けていこうと思います(笑)!

    返信削除
  7. Shenさんこんばんは

    自己融着テープはブチルゴムでできていて、たしか完全乾燥しなかったと思います。間違っていたらごめんなさい。

    テフロンのシールテープは、わたしが空気機器の配管を手伝ってたころ、「巻くのは1回半」と叩き込まれたことを思い出します。テフロンはお高いからかなあ。

    返信削除
  8. 白髪猫 さん

    コメントありがとうございました!

    Shenさんも時々仕事で使うことがあるのですが、やはり何回も巻けば漏れが防げると言うものではないのですね〜

    備品は節約して使いましょう!って感じだったのでしょう!

    返信削除