2009年1月31日土曜日

パイロット 90周年 螺鈿朱鷺 B

Shenさんは葛藤してました!

「良い万年筆なんだろうけどパッとしない万年筆が欲しい!」



螺鈿朱鷺を初めて見たのはパンフレットででした。パイロットの90周年記念モデルが出ると言う噂は夏のはじめ頃から聞いていて85周年の飛天、88周年の仁王、と蒔絵で来ていたので「90周年はどんな蒔絵になるんかな〜」と勝手に想像逞しくしてました。そしてその勝手な想像が行き過ぎていたためパンフレットで見た螺鈿朱鷺の姿にかなり落胆したのを覚えています!




そんなに落胆したんなら買わんかったら良いのに、調子の良いShenさんはあろうことか夏の真っ盛りにPen and message.さんにて「90周年出たら多分買うな〜買うやろな〜」と意味あり気な発言を繰り返していたのです!まだ出てもいないし、しかも出るかどうか分からない、その上見た事も無い万年筆をよくもまあ……今思い返すと夏の熱さに頭をヤラレていたとしか申せません!(笑)




パンフレットを見た翌日、仕事の昼休みにPen and message.に電話です!「Kさ〜〜ん、螺鈿朱鷺見た?どう思う?かなり微妙ちゃうかな〜、って言うか地味?みんなどんなに言うてる?」他人の反応はどうなんだろうと気になってる小心者のShenさん!「みんな中々良いって言うてはりますよ!Shenさんも逝くんでしょ?」などと宣うKさん!しかもすでに購入者リストにロックオンされてる!まあ身から出た錆、口は災いの元!「イヤ〜ちょっと迷ってるンよ〜思ったより地味な感じがしてな〜螺鈿やったらキャップレスの螺鈿があるしな〜それならそんだけの値段せえへんやん!どうしょうかな〜って思ってるんや〜」と逃げ腰です。



アレコレ話をしてると90周年のペン先はF/M/Bの三種類のどれが人気かな?って話になってしまい、ここですかさずKさんは「Shenさんは当然Bですよね?多分Bは人気があるから、すぐに予約で埋まってしまいますよ〜〜」と迷える子羊と化しているShenさんに悪魔のささやきです!い、いかん!何か買ってしまいそうになってきた〜そして最後にKさんは決定的な一言を!「まあ無理にとは言いませんけど〜〜〜どうします?」





「Bでお願いします!」堕ちた………






……そんな遣り取りが会ってから、木枯らし吹く年の瀬に、きらびやかな螺鈿を纏った「朱鷺」はみずうみのほとりに飛んできました!ペン先Bの制作は後回しにされたようで10/1のパイロット90周年の日から大幅に遅れました!しかしShenさんにはこの長い待ち時間が「螺鈿朱鷺」の良さを再認識する絶好の時だったとおもいます!




まず本物を見て1番に思ったのは「なんちゅう写真うつりの悪い万年筆なんや〜」パンフレットの写真は本物の良さを全然表現出来てないやん!やっぱり本物見てみなアカンな〜これやったらイケル!どなたかのブログで「高級な和服のような」ッて表現がありましたが、まさに的を射た表現だと思いました!あの時のKさんの悪魔の囁きは、実は天使の祝福だったんだなあ〜〜感謝です!




今Shenさんのペンケースの中で一番良い位置を占めている「螺鈿朱鷺」です!


2009年1月29日木曜日

パイロット カスタム748 BB

Shenさんはギラギラしてます!

「豪華絢爛な万年筆が欲しい!」



「パイロットカスタム748」です!ド派手な万年筆が欲しかったのも事実なんですが、パイロットのカスタムシリーズをコンプリートしたかった!ってのもあります(笑)!しかし今現在あとカスタム743とカスタム745(これは廃盤です)がありません!未だ道半ばです!




さて、このカスタム748はヤフオクを見ていてゲットした万年筆です!Shenさんはヤフオクで万年筆を購入する場合次の原則を遵守する様にしています!

(1).普通のお店では普通に手に入らない商品である事!
即ち「廃盤商品」であったり、「限定品」、或いは「記念モデル」など今現在普通の文房具屋さん(万年筆専門店)に行っても入手出来ないもの!もし欲しい万年筆が「現行品」であったり、「限定品」「記念モデル」であっても、これから発売されるものならばShenさんは万年筆専門店で購入する事にしてます!

(2).箱などの付属品が揃ってる事が原則!
良く箱は邪魔なので処分してしまったと大胆な方もいらっしゃるようですが、Shenさんはそういうの駄目です!貧乏性なので捨てられません……このカスタム748もその時の説明文には「写真を撮るためにビニール袋を破りました。」とありました!しかし、この件に関してはケースバイケースで臨んでいます!

(3).出品者の評価はきびしく!
これは漠然とした規則なのですが、出来る事なら1度取引を経験した出品者からの商品に入札するようにしてます!その方がちょっと安心なので!

(4).お支払いは銀行振込のみ!
いつもニコニコ現金払い!が鉄則!これは「金がない時には物を買うな!」と自分自身に言い聞かすためです(笑)メチャメチャ欲しい万年筆であったとしても借金してまで買うな!ッて事ですかね!

そんなShenさんルール(?)を守って入札した結果、落札価格は当時の標準小売価格よりかなり安くゲット出来ました!




さて無事に自宅に着いたカスタム748!まず触ってみるとかなり重いです!ほぼ同じサイズの845と比べてみてもハッキリ重いです!これ軸部は黄銅なんですが、筆圧を掛けずに書くようになってきたShenさんには頼もしい重さです。金のメッキもかなり厚いらしくキンキラキンって感じではなく、少し黄みがかった様な色合いです!(経年変化も有るかも知れませんが…)その上バリーコーンの模様が入っているためかなり重厚な印象を受けます!ペン先はBBの極太字!まだ未調整ながら、このヌルヌルの書き味は何とも言えない快感をもたらしてくれます。これいいです!




しかし!この重厚な万年筆を使うShenさんの人格が未だ頼りない為、この万年筆はまだ実用に供していません!早くこの万年筆を人前で使っても嫌味な感じに見られないように、頑張って人格育成をし人生経験を積み落ち着きのある渋い大人になりたいものです!!もうちょっと待っててね!カスタム748!



2009年1月27日火曜日

ヴィスコンティ アールヌーボー M


Shenさんはちょっと後悔してます!

「綺麗なイタリアものの万年筆が欲しい!…はずだったのに?」


Shenさんの所有してる万年筆の出身国を見てみると、国産50%ドイツ50%、って事になります。なんかドイツの万年筆のイメージって「質実剛健」、国産の万年筆のイメージって「地味/堅実」!ちなみにイタリアの万年筆のイメージって「豪華絢爛」って事になりますか(笑)これはShenさんの勝手なイメージなので悪しからず!




良くShenさんがお邪魔してる元町のPen and message.さんの常連さんはかなりイタリア万年筆に精通された方が沢山おられます!ヴィスコンティのカレイドボイジャーやスティピュラのダ・ヴィンチ、デルタのドルチェヴィータなど艶やかな万年筆を色々と見せて頂く事が何度もありました!そうしてる内に「こりゃ1本なんかイタリアもんの万年筆を買っとくか〜」って思うようになってきました(なんと短絡的な…)




そこで以前Pen and message.のhomepageに掲載されていたヴィスコンティなんかいいな!しかしオペラやヴァンゴッホじゃなく、もっと玄人好みのモノが良いな〜と探していたトコロ、ありましたよ!これなら今まで持ってる人見た事ない!アートコレクションシリーズのアールヌーボーです!これしかない!




しかし購入して持ってみると、なんかしっくり来ないのです…デザインや軸の美しさは「さすがイタリア!」って感じなんですが……持った時のバランスが悪い!とか、書き味が悪い!とかじゃないのです!Shenさんの感覚と華麗なイタリア万年筆とのバラバラ感……掛け違えたボタンみたいな…とにかくなんか違和感ありすぎなんです!




そこでハッと気がつきました!Shenさんは、もともと軸が綺麗だからと言って万年筆を買いはしない人だったはずです!今まで購入してきた万年筆の殆どは書き味を重視して選んでいたものばかりなのです!その基本を忘れて軸買いに走ったからこんな違和感を感じてしまう結果になってしまったのだと!




新品で手に入れたにも関わらず、未だインクも入れずにペンケースに並べてあるアールヌーボーなんですが、これではあまりにもこのペンが可哀想なのでPen and message.さんの委託品ケースに並べさせてもらってこのペンを本当に大事にしてくれる人の所にお嫁に出そうかと思っています!ごめんな〜アールヌーボー!


2009年1月25日日曜日

Mont Blanc 146 80年代 M

Shenさんはずっとず〜〜〜っと待ってました!

「普段使いで最高の贅沢を!な万年筆がほしい!」



現行のモンブランにはピクリとも物欲の針は触れないのに、「ヴィンテージモンブラン」と聞いた途端に物欲の針が振り切ってしまうShenさんが手に入れたのが、このモンブラン146です!インクビューは透明、ペン芯は切り割り入りのエボナイト芯、14金のモノトーンニブのといった、ヴィンテージの中でも王道を行くモノだとShenさんは思ってます!



モンブランに関して言えば、1950年代は魅力的なモデルが目白押し!60年代には名作と言われる「2桁シリーズ」など一度は使ってみたい物ばかり!でも普段のメンテやトラブルなど考えると70〜90年代のモンブランが一番実用的ではないかと考えました!その中でも146はどの時代のモデルも書き味は優秀だとの事(「万年筆評価の部屋」で関連記事を読み漁り、色々勉強させて頂きました!)だったので「よし!146を買うぞ!」です。(笑)




次は「どこで入手するか?」なんですが、ヴィンテージ万年筆!と言えば……例の「悪魔の館」と言われる「ユーロボックス」さんでいただこうじゃないか!って事で,まずはメールでお問い合わせ!なんせ店舗は東京ですからおいそれとは行けません!すると、「希望通りのモデルが1本だけ有りますよ!」との返事をいただきました〜お値段の方は……なるほどお値打ち感有りますね〜、てな事でトントン拍子で話は進みました。




最後に藤井さんは「納期の方は今混んでまして40日くらい掛かりますよ〜」って事を仰られたので、「ゆっくりやって下さい〜!何時でも良いんで〜」と軽い気持ちで答えました!




ところがです!これまた待ってみると長いんですよ〜現行品を待つのは(例えば中屋万年筆の納期はいままでの経験上およそ60日程)全然平気なのに、ヴィンテージとなると10日がジッととしてれません!万年筆病の保菌者は「ヴィンテージ感染症」を併発すると更に病状が悪化するのか?なんて事を真剣に思ったりしました!(笑)




そんな想いをして12月中旬、ようやく手元に届いた時にはワクワク、ドキドキ、ウキウキ、ソワソワ……何とも形容しがたい高揚感を感じながら、インクを吸入し、ペンを手に取り紙の上にソッと置くと……滑らかな書き味!!!!確かにこれは良い!他の146は書いた事無いけど今まで書いて来た万年筆の中で一番滑らかに書けるよ〜〜〜〜




「普段使う万年筆だから良いモノを使いたい!」そんな気持ちを充分に満たしてくれるモンブラン146です!

2009年1月23日金曜日

中屋万年筆 シガーロング 桔梗 中軟


Shenさんはちょっと拘ってみたかったんです!

「オーダーメイドで拘った万年筆が欲しい!」



中屋万年筆です!この「桔梗」は自分でオーダーメイドした最初の1本です!万年筆博士や大橋堂、万年筆の「山田」など万年筆をオーダー出来る所は色々あった訳ですが、「何故?」中屋万年筆なのか?




実は、この万年筆をオーダーする前にプラチナの3776ギャザードの太字(いずれまたこのブログで紹介します!)を購入して、「固い」、「渋い」、「地味」て言う、プラチナに対するネガティブなイメージが砕け散ってしまったのです!




「ええやんか!プラチナ!ペン先は程よい硬さやし〜、インクフローも程よい感じやし〜、でもデザインだけはなあ……ん?そうや!中屋万年筆なら軸色とかペン先とかもっとええモン出来るんちゃうかな?」って思ったのが運の尽き(?)でした。こんなにハマってしまうとは……




まず軸色は「桔梗」です!黒溜、碧溜、朱など様々な色があるのですが、Shenさんは青系が好きなので迷わず「桔梗」を選びました!その次には大きさ!これも普段キャップをしないで書くShenさんにはキャップを嵌めないでも十分な長さが確保出来るシガーロングが一番だと判断!




と、まあ、ここまでは順調に来たんですが、問題はペン先です。「太さ」は、オーソドックスな「中」と決めていたし、その頃Shenさんは軟らかいペン先にハマりかけていて(今ではドップリですが…)「中軟」と相成りました。そしてルテニウム、ピンクゴールド、ロジウム、染め分け、と色んな鋳金がありますが、軸色がちょっと落ち着いた「桔梗」なのでピンクゴールドじゃ浮いてしまうし、ロジウムでは軽いように思えてしまう…そうすると染め分け?でもちょっと違うよな〜と、悩み抜いた結果、渋い沈んだような色合いのルテニウムに決めました。




あとはワンポイントに白貝の象嵌を入れてもらって、ようやくカルテ完成!あとは発注してもらって……ひたすら待つだけ!待つだけ!待つだけ!




そして「果報は寝て待て!」「幸せは忘れた頃にやって来る」の格言(?)通りやっときました!中屋myモデル!




さっそく試筆です!「どれ……あははははは!やらかい!!!!タテに撓るのねん!これ楽しい!」もう周りから見たらアヤシサ全開だったと思います。軸の触り心地は漆塗りだから、ピタッと吸い付く感じなんですがペタペタしないし!シガーロングだから、大きいんだけど、かなり軽いので振り回しが楽です!



しかし、この時はまだ分かってなかったのです。これが万年筆の魔道に堕ちる第1歩になろうとは……(笑)

2009年1月21日水曜日

Mont Blanc Racing-green(東京銀座文具巡りツアー 番外編)


ずっとShenさんは思ってました!

「落ち着きのある緑色のインクが欲しい!」


色 々なインクの色がありますが、Shenさんが好んで買う色は緑色が多いように思います!で、このモンブランのレーシンググリーンなんですが、行く店、問い 合わせるネットショップがことごとく空振りで、かれこれ「欲しいぞ〜」って思ってから半年くらい待ち惚けです。多分大阪か京都のモンブランブティック行っ たら有るかも知れないけど、インク買うだけに行くのもなんだしなあ〜って!でも先日「東京銀座文具巡りツアー」を実施してきたところ、銀座七丁目の モンブランブティック銀座本店で無事getしてきました(結局ブティックかよ!)



でも下調べでモンブランの homepage見たら、各お店の電話番号載ってないのね〜(見落としてる可能性あり!)電話で問い合わせとか出来たら便利なのにな〜せっかく行って「在 庫有りません!」とか言われたらショック大き過ぎ!それだけで小心者のShenさんは過呼吸に陥ったかも知れません…



そんで、使ってみた感じは黒に近い緑で細い線で書くと緑色って分かんないんじゃないですかね?パイロット色雫「深緑」は明るい発色の良い緑色だったので好対照です!でも落ち着いた色目だから普通にブルーブラックとか使ってる場面でも使えそう。



PS.モンブランブティックの手提げ袋の底にアドレスが書いてました。そこまでしなくても…それとネットの噂ではレーシンググリーンが廃盤になるとか、ならんとか……(未確認なので悪しからず!)






2009年1月19日月曜日

Mont Blanc 142 Green Striated M


Shenさんはずっと憧れてました!


「アンティークなモンブランの万年筆が欲しい!」



Shenさんの周囲では(っていってもかなり限定的なんですが〜)1950年代のテレスコープ式のモンブラン146がちょっとしたブームみたいです!それに乗せられた(煽られた?)訳ではないですが、Shenさんも「いつかは所有してみたいなあ〜」なんて仄かな憧れを持ってた訳です!だからチョコチョコとヤフオク覗いてみたり、アンティーク万年筆専門店のhomepageを見たり、色んなblogから情報を頂戴して勉強してみたりして、来るべき日に備えていたのです!




12月にしては暖かいある日、いつものように何気なくネットをチェックしていると、東京は銀座にあるアンティーク万年筆専門店「ペンクラスター」さんのhomepageに新着商品のお知らせが……それまでにも何本かお世話になった事があるので、「なんかあるかな〜」と軽い気持ちで見てみると……「Mont Blanc 142 Green Striated」!モンブランがアメリカ市場向けに生産したカラー軸だそうです!商品説明の写真でしか確認出来ませんが緑縞のグリーンは、翡翠のような鮮やかな緑色をしています〜しかもアチコチ情報を調べてみると、142や144の色軸は100本から200本に1本の割合でしか生産されていなかったようです!!





普段は万年筆を軸の色や模様で買ったりはしないShenさんですが、これにはヤラレテしまいました!「運命の出会いだ〜!」と勝手に思ってしまいました(笑)!でも146じゃなくて142!でもそんなの関係ないし!しかも黒軸じゃなくて作られてから60年近く経っているとは思われない程、鮮やかな緑色のストライプを纏った麗しい姿で現れた日にゃもうアカンでしょ〜これ逃したらもう出会えないかも……Shenさんは思い込むとかなり一直線に突っ走ってしまう困った人なんです(汗)。






早速メールで連絡して確保して頂き、年始に東京のお店に伺って引き取りに行く事を約束しました。そして、つい先日の「東京銀座文具ツアー」で「ペンクラスター」さんに引き取りに行った「もう1本」はこの子なんですね〜





ペン先はMで昔のペン先によくあるスタブ風に書ける、これShenさんの大好物(笑)!そしてサイズはやはり142!全長が短く手の中での安定性はあまり良くないんだけど、書けないかって言うとそれほどでもない。様は慣れの問題として片づけられそう!書き味は柔らかいんだけど神経質になるほどではなく適度なしなり具合もgood!さすが1950年代!インクは悩んだんですが、やはりモンブランの万年筆にはモンブランのインクでしょ?ってことでレーシンググリーンを使用してます!



これはちょっとスゴイものを手に入れてしまいました!大事に、でも日常使いに供したいと思います!

2009年1月17日土曜日

Soennecken 111 superior M その3


Shenさんは一目惚れしてしまいました!

「この杉綾織の素敵な万年筆が欲しい!」



「まさか?」っていう當間さんの微苦笑!そりゃそうでしょう。だってShenさんは、もう1本お願いしていたモノがあったからです!今回お邪魔したのはその「もう1本」を引き取りに行くのが目的だったからです!(この「もう1本」に関してはまた後日!)お財布の中身はできる限り気にしないようにして(笑)、お会計を済ませました!




このSoenneckenには當間さんも思い入れがあったらしく商品を渡される際「大事に使ってあげて下さいね!」が印象的でした!ありがとうございました!




ペンクラスターさんに別れを告げて、もうちょっとアチコチ寄ってみたい所もありましたが、既に財布の中はすっからかん!仕方なく一路東京駅八重洲口へ!新幹線待ちの寒いホームで長い行列にもまれて車中の人となり、鈍色の空が広がるみずうみのほとりに帰ります!最寄りの駅に降り立つと雪の方も思っていたより少なくて(てか全然無くて)一安心!車を走らせて早々に自宅に辿り着きました!着替えるのももどかしく急いで万年筆の包みを開けて中身を確認!やはり杉綾織の万年筆の方が目立って見える(笑)!インクはモンブランブティックで買ってきたレーシンググリーンを入れて早速試し書き!




Mont BlancかSoenneckenかと言われていた時代があったそうですが、なるほど納得の書き味です!Mの字幅はどんな状況でも使えそうな細過ぎず太すぎずの絶妙な線を描いてくれますし、インクフローも少々抑え気味のようですが、書き出しが掠れるほどではありません。そしてペン先は、1950年代の物ですから、やはり「柔らかい!」と言う表現がぴったり合っている様ですが、柔らかい中にもしなりと言うか、腰と言うか、その時代だからこそ作れる「何か」があるようにShenさんは感じました。しばらくこの1本をメインに使って行こうと考えてます。




しかし、今回の「東京銀座文具巡りツアー」は素晴らしい出会いがありました!また企画してみたいとShenさんは思いました!



おわり!

2009年1月15日木曜日

Soennecken 111 superior M その2


Shenさんは一目惚れしてしまいました!

「この杉綾織の素敵な万年筆が欲しい!」


さて今回の「東京銀座文具巡りツアー」の最大の目的である「ペンクラスター」さんにお邪魔する事に!




「中央通りを昭和通りに向かって歩いて……柳通りを……北欧の匠がこんなトコにあるんや〜」

「で、ポンテベッキオがここにあるちゅう事は……あれ、ちゃうんか〜……」

「花屋さんはどこや………」

「ここや!」


方向感覚だけは悪くないのに、歩道橋からビルに至るまで、たっぷり20分はあちこちグルグル回りました!やはり東京はオソロシイところです(笑)



階段を上がり3階へ!ついに辿り着きました。「ペンクラスター」!はじめてお会いする(メールや電話では何度かお話しをさせて頂いていたのですが)當間さんは物静かな方であまり多くは語られませんでしたが、かなり居心地の良い雰囲気だったので長居をさせて頂きました(笑)そして商品のディスプレイもかなり丁寧で色んな商品がきちんと陳列されていて、お金に余裕があればかなり欲しいモノばかりでした!




その中で目を引いたのがSoennecken 111 superiorでした。このドイツのマイナーブランドの万年筆は名著「ペン!ペン!ペン!ファウンテンペン!」の中で、がらくた愛好家の鈴木さんが「私の選んだ1本の万年筆」で語られていた(そのペンはExtraだったのですが)のを見てから「いつか実物を見てみたい万年筆」の中にランクインしていたのです。



「一度見せて頂けませんか?」とShenさん!かなり危うい、フラフラの精神状態のなか(高みから堕ちる半歩手前)、申し出をすると、當間さんは「綺麗ですよね〜」と言って渡して下さいました。それから2時間ほどコネコネと撫で回し、あれこれと書き連ね、ついにShenさんは禁断の言葉を発してしまったのです。




「これ連れて帰っていいですか?」


つづく!

2009年1月13日火曜日

Soennecken 111 superior M その1


Shenさんは一目惚れしてしまいました!

「この杉綾織の素敵な万年筆が欲しい!」


「杉綾織=ヘリンボーン=鰊の小骨」と言う事らしいです!「ヘリンボーン」が一般的ですが、ここはやはり「杉綾織」と言いたいですね、Shenさんとしては(笑)



先日決行した「東京銀座文具巡りツアー」!東京に行くなんてのは実に従兄弟の結婚式で行って以来ですから半年振りなのですが、それ以前は10年近く行ってなかったので全然道とか分かんなくて「東京で迷ったら絶対アカン!しらん人に危ないトコに連れて行かれてしまう…」ってコトで(どんな妄想やねん!)文具店密集地帯である銀座に絞って決行した訳です!




前の日に地図本を片手に、入念なイメージトレーニングをしていざ出発!決行当日は地元は大雪降りの予報、その上駅までの道のりは雪ダダ降りです。それにもめげずに新幹線に乗車し、晴天の静岡県辺り(みずうみのほとりは、冬はいつも☁です)では富士山を左手に見ながら東京に到着です!まず東京駅についてした事は…





まずお土産買い!帰りにお土産のコーナーが混雑してたら最寄りの駅に停る1時間に1本の新幹線に乗り遅れてしまうではないですか!心配性のShenさんです!東京大丸にて浅草満願堂の「芋きん」をget!しかしShenさんがこのコーナーの前に行った時にはすでに5人が前に並んではりました!その上後ろには3人の人が列をなしておられました。早くて良かった…





そして徒歩にてパイロットのペンステーションに行き、そこでアイスティーを頂き、またまた地図本にて道の再確認!どうやら銀座にはペンステーションの前の京橋駅から一区間地下鉄に乗れば良いというのが分かったので、2階のギャラリーを見た後に一路銀座へ!





なんちゅう人が多いトコなんでしょうか!銀座ってトコは!迷わないように中央通りを行ったり来たりして、モンブランブティック、伊東屋、を見て廻りました。




つづく!

2009年1月11日日曜日

パイロット カスタム 74 透明軸

ある日、Shenさんは考えました!


「ごくごくフツ〜の万年筆が欲しいな〜」




パイロット カスタム 74 透明軸
です!一見何の変哲もないごくごく普通の万年筆です!デザインも取り立てて奇抜なものではありません!透明であると言うのが唯一の主張でしょうか?しかし平凡の非凡とでも言いましょうか…ユニバーサルデザインの妙とでも言いましょうか…なんとなくキラク〜に使える1本です。ポケットにポンと放り込んで持ち歩きが出来てザクザク使える(って言うか、そんなシュチュエーションが似合う)1本だとShenさんは考えてます!



いつものように元町のお店にお邪魔して、コーヒーを頂きながら皆さんと万年筆談義に花を咲かせていた時の事です。その頃の自分はアウロラやペリカンなど何本か万年筆を所有していたのですが、国産万年筆はまだ持ってませんでした。いや、「持っていなかった」というのは正確ではなく、当時セーラーのプロフィット21を持っていたのですが、ほとんど「使っていなかった」と言うのが実情でした。セーラーの書き味がどうも合わなかったらしく、そういった事もあり国産万年筆はちょっとな〜って気持ちだったのです。すると店主さんが、「パイロットがええんちゃうかな〜」と勧めて下さったのがこの1本でした!今ではパイロット製品の比率が全万年筆の半分を占めるまでになりました。(笑)




ペン先はこれもごくごく普通のMです!購入したPen and messageの店主さんの調整を受けたものです。インクフローも良いです!ペン先が軟らかすぎたり(或いは硬すぎたり)すると、いくらか神経を使ってしまうものですが、これは適度な硬さも撓りも持ち合わせていますので、長時間書いても疲れにくいです。紙の上をインクの航跡を残しながら滑るようにして文字を紡いでくれます!



ごくごく普通の万年筆、侮りがたし(笑)

2009年1月9日金曜日

ペリカン スーベレーン M805 黒軸

ある日、Shenさんは思いました…


「あ〜太軸のシックな万年筆が欲しいな〜」


ペリカン スーベレーン M805 黒軸
です!普通なら青軸が好きなShenさんですが、ここは迷う事なく黒軸です。そうしなければ前回紹介したM405が青軸な為におんなじ軸色がカブってしまうから…スーベレーンの魅力の一つは軸色のバリエーションの多さだと思ってます。だから出来る事ならおんなじ軸色は避けたかったのです!変な所にコダワリのあるShenさんです…



さてペン先ですが、この1本もフルハルターの森山さんの手になるモノです。BをBのまま研ぎ出ししてもらってます。使用しているインクはペリカンのターコイズです。BBあるいはBBBにしようかなと思っては見たものの、その当時そこまで逝ってしまう勇気が持て無かった意気地無しのShenさんです!



それに「いずれはM1000も欲しいな〜BBBはその時にすりゃええわ!そうすると〜このM805は毎日使用する事を前提にして……実用的に使うなら……やはりBかな!」と考えた訳です!



結果は大正解!仕事の雑記からちょいとした落書きまで幅広く使ってます!
Shenさん専用に調整してもらってる訳ですから、書き出しが掠れるストレスもなく引っ掛かりもなく、実に快適だす!

2009年1月7日水曜日

ペリカン スーベレーン M405 F-M 青縞

ペリカン スーベレーン M405 F-M 青縞です!Shenはペリカンの軸色は青縞が一番好きです!しかもクリップにリングはシルバーがベストマッチだと思い込んでいます(笑)


これは東京は大井町の万年筆専門店フルハルターの森山さんにお願いした1本です。その頃のShenは万年筆は良いモノを持つに限る!と思い込んでいて(今でもそう思っていますが)、インターネットで調べた結果、フルハルターの森山さんに辿り着いた訳です!携帯用に軽い万年筆が欲しかったモノで、つい購入してしまいました。ペン先はFとMの中間の字幅にしてもらいました。書き味はさすがに調整済みなだけあって、引っ掛かりなどなく気持ちイイの一言です。インクフローは少々渋めにしてもらってます。


現在はペリカンのターコイズブルーを入れて、ロディアのメモ用に使ってます。

2009年1月5日月曜日

パイロット キャップレス 2008年限定 パープル


パイロット キャップレス 2008年限定 パープルです。この1本を手に入れるためにかなり苦労した思い出があります。主に北米の方に出荷の輸出モデルだったため、ネットで情報が出だした時にはすでに遅く、あちこち電話をかけまくり(ナンセ田舎なので店が近くにありません!)やっとこさ探り当てた1本です!


ご覧の通りパイロットのキャップレスはそのボディには似つかわしくない可愛らしいペン先が付いてます。いつもこのペン先を見るとアルマジロを思い出してしまうのは自分だけでしょうか?しかしその見かけとは裏腹にかなり柔らかい書き味が堪能できます。


独特の形状は持運びや携帯性に特化していて侮れないモデルです。メモ書きに大活躍してる1本です。