2009年2月13日金曜日

Pelikan 1931 toledo M その2


Shenさんは一線を超えてしまいました!

「ペリカントレドが欲しい!でも………」


<1931>トレドは、ペリカン限定品original of thier timeシリーズの<1931><1935><1935ホワイトゴールド><1935ブルー>と続いた1連のシリーズの最終限定品で、2003年に世界限定1100本だけ復刻された万年筆でキャップはセルロイド、尻軸はエボナイト、胴軸は23金象眼装飾と言った素晴しいスペックを持つ逸品なのです!





ちょっと待ってよ!Kさん!免許取り立ての初心者に「フェラーリ買って!」って、言ってる様なもんじゃないですか!!!しかもいきなり1○万円オーバーですか!!さすがにその時は即答が出来ずに、しかし「ちょっとだけ考えても良いですか?」とだけ念押ししてふか〜〜く考え込みました!





「この万年筆を買わずに、その金を他の万年筆に回したら最低でも3本、いや4本は買えるな〜でも、こんだけお値打ち感のある1931トレドはそうそう出てこうへんもんな〜しかも困った事に給料日後やで、あともうちょっと回したら……ナントかなってしまうがな〜(涙)ええのか?!ほんまにこんな高いのこうてええのか?他に欲しいモンあるやろ、自分!………ッて、最近買ってるの万年筆だけやん!そしたら……そしたら……どうする??何とかなる………かな……いや!何とかなるやろ!!」←心の声です!





「えーい!ほな置いといて下さい!!!」この一言まで僅か30秒ほど!ゼッタイありえへん!自分の物欲の強さに呆れ返ってしまい「どんな金銭感覚してんねん!」と自分の思考回路が理解不能になってしまいました(笑)!





そして、その日は夕方の仕事を早めに切り上げて新幹線にて新神戸へ!地下鉄乗り継いで元町のお店に18:00前に着きました!その日は週の中日で週末しか出現しないShenさんが現れたのでちょっと驚かれました!その時に店内には数人のお客さんがいらっしゃって、なかなか話を切り出す事が出来ませんでした!しかし、あんまり遅くなると帰りの新幹線がなくなってしまうので、意を決して吉宗さんに「あれお願いします!」と告げました!





大きな黒塗りのケースに収められたトレドがShenさんの前に置かれます!万年筆のケースがこんなに大きいのを見たのはShenさん初めてだったので、思わず「でか!」と叫んでしまいました!そして中から現れたのは精巧な23金象嵌があしらわれた小さな可愛らしい万年筆でした!想像以上の精密さです!普通のトレドも素晴らしい手工芸品ですが精密さではこちらのトレドに軍配は上がるのないでしょうか?


オリジナルの状態で復刻されたトレドですが、ペン先だけは現代風にアレンジされていて硬めのペン先になってます!書き味ですが、インクフローがいいのでサラサラとした書き味を味わえます!高価な万年筆なのであんまり外には持ち歩かないでしょうが、けっこう実用的な書き味かと思いますね〜ホールド感も軸自体は短いですが、キャップを尻軸にさせば、それほど気にもなりません!これは良い買い物をした!んでしょうね……?





軽々と限界を超えてしまった今回のペリカン<1931>トレド!かなりの満足感を味わえる逸品です!そしてこの1本がきっかけとなって万年筆購入の基本金額がアンダー100000円からオーバー100000円になってしまったのは言うまでもありません(笑)!

18 件のコメント:

  1. 万年筆オタクの苦悩というか,その物欲の強さと闘っている時の心理を表しているよい記事ですね(笑).
    しかし,まあ~,結局いくら物欲と格闘してもいつかは手に入れなきゃ気が済まないのがつらいところ...

    返信削除
  2. Shenさん!

    今日、Pen and message.へ行ってまいりました。
    フォルカン、書かせて頂きました。
    どうも、ありがとうございました。
    詳しくは、またお話しいたしますが、ひとまずは私のブログご覧ください。
    (笑える・・・かな?)

    返信削除
  3.  いいです。葛藤と苦悩に満ちあふれているように見えて、実はそんなこと全然無い。「堕ちる」という予定調和に向かってまっしぐら。ジェットコースタームービーでんな。

     この系統の限定品、手を出さずにすんでいる理由の一つがペン先の硬さです。あちこちで硬い硬いといわれ、中には400系統のペン先に換えてしまったという報告もあるぐらいで、踏みとどまるには良い条件になっております。

     で、聖祥さん。Blogと元町のお店にあるカレンダーでしかお会いしたこと無いですが、おっしゃるとおりです。お店にいないのにこういうことができるShenさんすごいです。

    返信削除
  4. Shenさん

    10万円の壁というのがありますよね。

    人によってはその金額は違いますが・・・

    「え~~、100円のボールペンでも済むのに10万円超?
    ありえん!?」

    が、そのうち飛天を見て、
    「この仕事で12万円、安いやん!」
    になってしまうのが恐ろしいところです。

    でも、Shenさんは万年筆以前にリストウォッチで壁を越えていらしたから、壁は低かったのではないですか。

    世間の人からすれば、1万円の万年筆でも高いと思いますよ。
    送別の記念品に5000円の高級ボールペンが世間相場でしょうから。

    返信削除
  5. another person さん

    万年筆ヲタクですか!そう言われれば否定出来ないのが悲しいところ……(笑)


    そうなんですよね〜結局手に入れないと収まらないのはその通りなんですが、すぐに次の万年筆を探し求めてしまうのが怖いところです。


    another personさんにもそんな事ありませんか(笑)?

    返信削除
  6. 聖祥 さん

    ブログの方拝見致しました!かなり笑えました!Shenさんは準店員さんなんでね!


    お買い上げ、おめでとうございます!イヤ〜少しなりともお役に立てて良かったです!


    「同じものを〜」という事は赤色の軸にフォルカンのペン先という事ですか?

    返信削除
  7. つきみそう さん

    やはりお見通しですか(笑)!いや、しかし、かなり悩んだのは本当なんですよ!誤解の無い様にいっておきますが……


    そうなんです!この種の限定のペン先は硬いのが難点なんですが、「柔らかいのばっかりやったら飽きるでしょ?たまには硬いのがあっても良いんちゃうかな?」って考え方もあったんですよ〜って自己弁護になってしまいますが(笑)!


    Pen and message.さんのご好意により試筆用として置かせてもらってます。ちょっとでも皆さんのお役に立てればと思ってます!

    返信削除
  8. ひろなお さん

    アンティークウォッチの限界値(その当時は200000円が限界値でした!)と万年筆の限界値は似て非なるものですね〜しかし類似点は両方とも限界値を超えると際限がないという事でしょうか(笑)?


    しかし「この仕事で〜」のくだり!よく店で言ってますよね〜(笑)いつの間にか世間の常識が分からなくなっているのかも知れませんね!


    でも100円ボールペンもなかなか良いですよ!

    返信削除
  9. Shenさん。
    そうです!同じ、赤軸のものです。
    「おそろい」です(^^)

    赤軸の実物は、よい色してますね~。好きな色なので。
    来月、取りに行くのが楽しみです!


    つきみそうさん。
    カレンダーもご覧くださったのですね。
    ありがとうございます!
    いつか、お店でお会いできるでしょうか。
    楽しみにしております。

    あ。ひろなおさんだ。
    昨日は、どうもお初(?)にお目にかかれて光栄でございました(^^)

    返信削除
  10. 恐ろしい~ことです、このブログでコメント入れるとトレドを買ってしまう~とても恐ろしくて入れにくいなぁ~、あっ!いいれてしまった!!どうしよう~まだ目標も達成していないし、ここはひとまず無視することに・・・shenさん それまで替わりに大切に楽しんで下さいね。芽出度し芽出度し・・

    返信削除
  11. 前回の「つづく!」を見て、思わず叫んじゃいました(*^_^*)

    1931のシルエットがすごく好きなんです。
    それに、セルロイドもとっても好きなんです。。
    ああ、素敵です!!
    これで柔らかいペン先を持っていたら、私にとっては完璧すぎる美女といったところでしょうか。

    ところで、私の万年筆購入の基本価格は「今のところ」アンダー10万円です☆

    返信削除
  12. 聖祥 さん

    あの赤軸の良さを分かっておいでとは!嬉しいですね〜人とはちょっと違うものを……って気持ちにさせてくれる色ですよね!調整は柔らかめをお願いされるのでしょうか?って元から柔らかいですけど(笑)!


    しかし柔らかめの調整にすると、横書きの場合、
    ちょっと引っ掛かりが出来ると思います!フォルカンは基本縦書きの方が良いかも知れません!

    返信削除
  13. 夢待ち人 さん

    我慢はカラダにイケません!1日もトレドを早く手に入れて?イヤ、目標を達成して下さい!そしてゴールドのトレド、シルバーのトレド、ヴィンテージのトレドなどいっぱい買って下さい(笑)!


    この1931トレド大事に使わせてもらいます!いつか嫁入りするかも知れませんが……なんてね!

    返信削除
  14. 渓雪 さん

    フォルカンの調子はいかがですか?インクは決まりましたか?また教えて下さい!


    そうでしょ?セルロイドやエボナイトの香りがしますよ(笑)!ヴィンテージにもおんなじ香りがするので、なんかすごく良いですよ〜


    確かに柔らかいペン先は魅力的ですがこれは硬いのに個性があるように思います!しかし裏技でヴィンテージのペリカンのペン先を移植された方がおられるようで……そうすると「完璧な美女」ですよ!


    1日も早く限界突破されますようお祈り申し上げます(笑)!

    返信削除
  15. 非常に楽しませて頂きました。
    Kさんと電話をしている時点で「購入」という結論が既に出ているのに、そこに至るまでの30秒の葛藤(こじつけ)が、とても他人のショッピングとは思えません。

    それにしても、きれいなペンですね。

    そうか、トレドって言うんだ、、、 トレドね、、、

    返信削除
  16. foolsbook さん

    「こじつけ」気に入って頂けて幸いです(笑)!大なり小なりそう言った感情は人は必ず持っていると思うんですがShenさんは精神が未熟なためコントロールする事が困難になる事が多々あります!これからも暴走する気がする……


    「トレド」は良いですよ!foolsbookさんもぜひ一本、逝って下さい!今年中くらいに……

    返信削除
  17. 購入に逡巡するプロセス、僕も良くあること、皆そうなのですね。お話を聞いて、気持ちが少し楽になりました。「購入」上限価格も気持ちが楽になった分、上がっていくのかも知れません。

    最近価格の指標で用いている「居酒屋」何回分が、そのうち「居酒屋」では計れなくなり、「ホテルのバー」何回分、いや「高級料亭」何回分とならないように、どこかでキャップをしておかないとなりません。購入前では買えなくなるのが目に見えているので、購入後に必ずカミさんに申告という、厳しいプレッシャーが一番良いのかも...。

    返信削除
  18. Bromfield さん

    カミサんに申告というのはキツイのではないでしょうか?命懸けになったりして(笑)!


    よくやりましたね〜小さい頃は「カップラーメン、何個分」大学生の頃は「学食のAランチ、何回分」大人になってからは「クラブ、何回分」と価値基準が大きく(単位も範囲も)なって行くものなんですね〜


    今現在は「カスタム74、何本分」ってとこでしょうが将来「1931トレド、何本分」とならない様にどこかで歯止めがかかる様、頑張ります……(笑)!

    返信削除